【疑問を解決】的を射る/的を得る どちらが正解かとその理由

「的を射る/的を得る」問題をご存じでしょうか?

「的を射る」と言ったり、「的を得る」と言ったり、片方は誤用だと言う話もあります。

なぜ、2つもあり、どちらが正しくて、どちらが間違いなのか、その意味も知っておきたいものです。

したり顔で使ってみたら、間違いだったと言う場合、恥ずかしくて顔から火が出てしまうことになってしまいます。

ここで解決してください。

 

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最近の「的を射る/的を得る」の世の見解

「的を射る」「的を得る」どちらが正解かと言うと、「的を射る」正解とされている風用があります。

実際、平成24年度の文化庁の世論調査では、「的を射る」が正解だとする考えが52.4%と過半数になりました。

 

「的は射る(いる)物だろう」と言う考えが浸透してきているのだと言えます。

言葉の意味は、「うまく目標に当てる。転じて、うまく要点をつかむ。」と書かれている辞書があります。

的を射ると的を得る

 

平成24年度文化庁世論調査結果

「的を射る」・・・52.4%

「的を得る」・・・40.8%

 

ここで残念なのは、「的を得る」と言うのは間違いだ、としたり顔で主張する方です。

「的を得る」は、「当(とう)を得る」と混同した誤用だと言う考えです。

実は、平成15年度の同調査の結果は以下です。

 

平成15年度文化庁世論調査結果

「的を射る」・・・38.8%

「的を得る」・・・54.3%

 

世の中の人の大多数が間違えていたと言うことでしょうか。

実は、言葉の成り立ちに理由があります。

 

言葉の成り立ち

昔も今も、「当を得る」と言う言葉はあり、「道理にかなっている」と言う意味です。

また、明治時代には「正鵠(せいこく)を射る/得る」と言う言葉がありました。

これは「射る」「得る」どちらも使いました。

 

「正(せい)」も「鵠(こく)」も的の中心と言う意味です。

 

正は、正しいと言う意味が本位ですが、「鵠(こく)」は「くぐい」とも読みます。

これは「白鳥」の古い言い方です。

鵠くぐいは白鳥

 

カモは昔から狩りの対象でしたが、白鳥はあまり対象になることはなかったようです。

美しい見た目もあるのですが、肉がおいしいと言う話はあまり聞きません。

 

しかし、捕まえます。

捕まえるときは、「罠」が主流だったみたいです。

もちろん、射撃や弓で射ていたこともあるでしょう。

そう言った意味で、「正鵠(せいこく)を射る/得る」はどちらも正解だったと言えます。

 

ここから行くと、「正鵠」=「的」なので、「的を射る/得る」はどちらも正しいと言えます。

 

つまり、まとめるとこうです。

「道理にかなっている」と言う意味の場合は、「当を得る」

「要点をうまく捉えている」と言う意味の場合では、「的を射る/得る」(両方OK)。

 

しかし、ある辞書で「『的を得る』は誤用」と書いてしまったがゆえに、これが間違いになりつつあります。

的は射る(いる)物であって、得る(える)ものではない、と。

 

「的を得る」と言う人は、不勉強である、と。

 

使う時に注意しないといけないこと

さて、当サイトの見解では、「的を射る/得る」は「要点をうまく捉えている」と言う意味で、どちらも正解だと言うことになりました。

また、別の言葉として「当を得る」と言う言葉があり、「道理にかなっている」と言う意味です。

 

これらの言葉を使う時に注意すべきことがあります。

それは、相手のことを考える必要があると言うことです。

 

相手が「的を射る」こそ正解と思っている

相手が「的を射る」こそただ一つの正解だと考えている場合、指摘してくるかもしれません。

「それは的を射るが正解でしょう」なんて具合です。

 

どちらも正解なので、別に良いのだと思いますが、指摘されたら回答する必要が出てきます。

言葉の成り立ちまですべて覚えて、その都度説明するのは実に面倒です。

 

相手が他人の間違いを指摘しない場合

相手が他人の間違いを指摘しない場合、「この人は間違えた」と思いつつこの人は不勉強だと認識されてしまう可能性があります。

 

ツッコミ狙いであえて「的を得る」を使い続けて、話題にすると言う方法もありますが、「的を射る」を使って事なきを得る方法もあります。

 

まとめ

元々、「言葉は生き物」です。

流行言葉だろうが、誤用だろうが、大多数の人がそう思い、使い始めたら、それが正しくなってしまうのです。

 

コンビニだって、出現当初は「コンビニエンスストア」と呼んでいました。

今では誰もが「コンビニ」と呼ぶので「コンビニ」と呼びます。

「ヤバい」と言う言葉は、元々ヤクザ言葉だったのですが、現在では若者でも普通に使います。

 

ふさわしい/ふさわしくない、も含めて時代と共に変化していくのでしょう。

今回の「的を射る/得る」も語源としてはどちらも正しいようですし、どちらを使うかはその人次第。

ただ、不勉強と指摘された時のために、理論武装のため下調べはしておいた方が良さそうだと言えます。

 

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