一回飲むだけのインフル新薬「ゾフルーザ」の詳細と自己負担額
シオノギ製薬から2018年3月14日に抗インフルエンザ新薬「ゾフルーザ」が発売されました。
ここでは「ゾフルーザ」について公開されている情報を分かりやすくおしらせします。
ゾフルーザの特徴
ゾフルーザ最大の特徴は一回飲むだけでよい抗インフルエンザ薬ということです。
5日間服用しなくてはならないタミフルと比べると非常に使いやすいです。
これまでの「タミフル」「リレンザ」「イナビル」はインフルエンザウイルスに感染した細胞からウイルスが放出されていくのを阻害するものでした。
それに対し「ゾフルーザ」はインフルエンザウイルスの増殖を抑制するという特徴があります。
これにより早期にウイルスの量が減少することが期待されます。
この薬は去年10月に厚生労働省に申請されたものです。
本来は審査期間は1年ほどかかるものですが、「先駆け審査指定制度(画期的な新薬を優先的に審査する制度)」により、約5か月で製造販売されました。
負担額はどの程度か
20ミリグラム錠が錠約2400円(医療保険適用前)で販売されています。
成人、12歳以上の子ども(体重40kg以上80kg未満)の場合2錠(40ミリグラム)必要なので約4800円(医療保険適用前)です。
新薬ということもあって、タミフル5日分が約2800円(医療保険適用前)よりは比較的高いです。
自己負担額は1~3割と考えると、ゾフルーザは480~1440円(医療保険適用後)程度です。
ゾフルーザの今後
ゾフルーザはインフルエンザを根本から解決しようとする世界初のプロセスを持っています。
それにより世界からの注目を集めており、すでにスイス製薬の大手である「ロシュ」と提携しています。
日本と台湾以外の国や地域において治験などで協力を得ているようです。
ロシュは「タミフル」の製造販売の実績をを持っており、今後「ゾフルーザ」の世界規模の販売が期待されます。