忙しい仕事の合間、コーヒーを飲んでほっと一息つくリラックスタイムが好きという人は多いと思います。
ところが、そんなコーヒーを飲むとお腹が痛くなってしまう人もいるそうです。
ほっとするどころか、トイレに駆け込む事態に見舞われてしまうというのは、一体どういうことなのでしょう。
「コーヒーと腹痛」の関係についてお知らせします。
目次
コーヒーとう◯この関係
コーヒーを美味しいと感じる人がいる一方で、コーヒーがまるで下剤のような効果を発揮すると感じている人がいます。
そんな人にとって、コーヒーはリラックスするための飲み物とは言えないようです。
飲んで4分くらいすると、お腹が痛くなって、急いでトイレに駆け込み、下痢をしてしまうというのです。
コーヒーにはそのような働きがあるのでしょうか?
3つの原因
「消化器系の専門学術誌:Gut」1990年4月号において、「遠位結腸機能に対するコーヒーの効果」という研究論文が発表されました。
この論文ではアンケート調査による統計と、消化器官に関連する更に詳細な調査の結果が記載されています。
この中で、コーヒーを飲むとお腹が痛くなる3つの原因について書かれています。
その1、腸の動きを活発にする
コーヒーは腸の動きを活発にして、便秘を防ぐ効果があります。
しかし、人によってはこの効能の効き目が強く、腸を過度に弛くさせてしまうこともあるようです。
これは直腸結腸の筋肉収縮をコーヒーの成分が刺激するからです。
その2、肛門を刺激するホルモンを排出する
コーヒーを飲むと大腸のある特定の部位、つまり肛門が反応するそうです。
コーヒーには「肛門を刺激するホルモン」を排出する働きがあるのです。
人によってその効き方は様々ですが、速い人だとコーヒーを飲んでたった4分でお腹を下してしまうといいます。
その3、女性
コーヒーを飲んで20分以内にお腹が痛くなるという人は、コーヒーを飲む29%の割合の人ということです。
そして、この不思議な現象は、男性に比べると女性の方が2倍以上も多く起こっています。
デカフェなら大丈夫?
コーヒーと言えばカフェインが含まれる飲み物として有名です。
妊婦さんなどカフェインを摂取したくないと考える人のために、カフェインを抜く処理をしたデカフェコーヒーというものがあります。
デカフェコーヒーなら腹痛は起こらないと言う意見もありますが、これは間違いです。
通常のコーヒーとデカフェとお湯の、3つで比較した研究結果があります。
被験者はカフェインの有る無しにかかわらず、コーヒーを飲むとお腹がゆるくなり、お湯ではそのような現象はありませんでした。
つまり、カフェインのあるなしとトイレに行きたくなる現象に、因果関係は見られなかったのです。
科学者が様々な研究をしていますが、真相は未だに解っていないようです。
コーヒーが原因でない可能性も
コーヒーは飲みたいけど、腹痛は嫌。
そんな場合どうしたら良いでしょう。
お腹が痛くなる飲みものはコーヒー以外にもあって、牛乳にそのような効果があるのもよく知られています。
もし、いつもコーヒーにはミルクを入れているという人は、ミルク抜きを試してみて下さい。
それでトイレに駆け込まなくて良かったら、原因は牛乳の方だったかもしれません。
また、コーヒーを飲んでもお腹が痛くなる時とならない時があるのなら、飲む時の体調や精神状態が影響している可能性もあります。
特にストレスの関わりは否定できません。
ストレス解消の意味で飲むコーヒーが、体が過敏になっているせいで普段は少ない効能が、大きく影響してしまうとも考えられます。
時間帯によっても効き目が変わることもあります。
あなたにとっての何らかのパターンを見つけることができれば、美味しいコーヒーを楽しむことができるかもしれません。