フレンチとイタリアンの決定的な違い
大人になると接待やデートで使うこともあるレストラン。
中でも、フレンチとイタリアンの違いを明確に答えられるでしょうか。
調べると、マナーから食材に至るまで様々な違いがありました。
その違いについて解説します。
フレンチとは
宮廷料理として有名なフランス料理ですが、その原型はイタリア料理になります。
フィレンツェのメディチ家がフランスに住むことになった際に、多くの料理人を連れてきたのが始まりと言われます。
フランス料理は宮廷料理ですから、かしこまった、フォーマルなイメージを持つ人も多いかもしれません。
対して、イタリアンは少しカジュアルな印象を持たれる方が多いように感じます。
また、東京と地方で、料理の提供の仕方がまるで違います。
例えば東京の名店「ジョエル・ロブション」や「ロオジエ」では他皿形式です。
少量の料理を品数多く提供されます。
ところが、地方の九州・中四国・東北・北海道などでは品数少なく、代わりに一皿の量が多くなる傾向があります。
同じフルコースでも、東京では13品程出され、地方ではその半分ほどだったりします。
イタリアンとは
イタリアというと、「オリーブ」「パスタ」「トマト」などの印象が強いのではないでしょうか。
このイタリアンの文化は、古代ローマまで遡ります。
裕福な貴族は当時から食に強い関心を持ち、すでにコース料理が振るわれていたと言われます。
2,000年以上も前から1日3食でコース料理が展開されていたというから驚きです。
数千年の歳月をかけて磨き上げられた料理が、フランスにもたらされたのは16世紀になってからでした。
2つの違い
食材の違い
フレンチがパンを出すとき、イタリアンはパスタを出します。
肉などをソテーする際、フレンチではバターを使いますが、イタリアンではオリーブオイルを使います。
明確な規定がないので印象論になりますが、素材を強く生かすのがイタリアンで、素材を調理し、ソースで作り上げるのがフレンチと言えるかもしれません。
マナーの違い
フレンチでは、フォークを右手に持ち替えてOKですが、イタリアンではNGです。
ただし、イタリアンでもパスタを食べる時だけは右手に持ち替えてOK。
スープを飲む際、フレンチではスプーンを奥から手前に向けて使います。
イタリアンでは逆にスプーンを手前から奥に運びます。
フレンチでは、基本手づかみはNG(パン以外)。
イタリアンでは食べにくいものなど手づかみでOK。
最後に
一昔前まで、イタリアンというと「素材」。
フレンチというと「ソース」に力を入れた印象があったのではないでしょうか。
今では各お店の主張もありますが、フレンチのなのに妙にスペイン料理っぽいところもあります。
また、創作フレンチがいきすぎて、何料理なのかよくわからないものだったり。
はたまた、頑なに昔のフレンチを守り通そうとするクラシックスタイルのお店だったり。
これからも変化進化し続けて私たちを楽しませていただきたいものですね。