動物界で最もポピュラーな一種であり、強者との誉れ高いライオン。
とは言え、他にも強そうな動物はいそうです。
なぜライオンが百獣の王と呼ばれているのか。
解き明かしていきます。
百獣の王と呼ばれる所以
実は、王と呼ばれるに値するこれといった明確な理由やきっかけとなったものは何もありませんでした。
どの文献を探しても絶対的な明記はありません。
それでも、いくつかの共通する理由ならばあります。
・外見的要素。金髪のフサフサのたてがみで、王様のそれを思わせる身なりであること。まさに王者の風格。
・「プライド」と呼ばれる群れを作り、オス一頭で統率していること
・ライオンを見て逃げる動物はいても、ライオンを追いかけ回せる動物はいないこと
多くの文献を見る限り、まとめると主にこれらの理由になってきます。
ライオンは強いか
百獣の王と呼ばれる割には、実はそれほど圧倒的に強いとはいえません。
それはライオン自身も自覚しているのか、一頭で敵を捕食しに行くことはありません。
前述の通り必ず群れで行動します。
肉食獣として強い部類には間違いなく入りますが、サイや象、ヒグマ、カバ、キリンなど、タイマンならライオンよりも強そうな動物はいます。
サイ一匹に、ライオンが数頭で追いかけ回して振り切られた動画を何度か見たことがあります。
必ずしも最強とはいえないでしょう。
ダメ男っぷり甚だしいオスライオンの実態
実は、オスライオンは今でいうダメ男みたいなものです。
「プライド」と呼ばれる6〜10頭程度のメスの群れの中でハーレム状態です。
そして、寝てばかりで大して働きもしません。
狩りは主にメスライオンがします。
さらに、倒した獲物はオスライオンが優先的に食べます。
メスライオンはオスの食べ残しを食べるのです。
これ以上ないハーレム・ヒモ亭主と言って差し支えないでしょう。
世界におけるライオンの人気
国を表すものの一つに国旗があります。
その国旗に最も使われているのはライオンをモチーフにしたものです。
実に40カ国以上の国でライオンは国のシンボルとして採用されています。
逆にいえばそれだけ多くの国で分布され、その強さを世界規模で示してきたからこそ、百獣の王と呼ばれるようになったともいえます。
また、国旗だけにとどまりません。
エジプトの有名なスフィンクスもライオンをモチーフにしています。
シンガポールのマーライオンもそうですね。
その外見のかっこよさや、群れを守り抜く一族の長たる立場を、世の指導者層が惹かれたとしても不思議ではありません。
・・・ヒモですけど。